私は乾物屋の長男として生まれました。上に姉が一人います。今から15年ほど前のことです。高校を卒業後18才の私は、専門学校へ進み一人暮らしを始めたものの、いまいち充実感のない毎日を送っていました。これから先の自分がやるべき仕事についても思い悩んでおりました。
やりたいことも分からず時間だけが過ぎていった20才の頃でした。ある時ふと家業の乾物屋というものが気になってきました。以前は店を継ぐことがあんなに嫌だったのに。。やはり商売の環境で育った人間の回帰本能みたいなものでしょうか。離れて初めてわかるものがあり、あらためて気づくこともあり。
「俺、乾物屋の仕事しようかな。」と父に話をするやいなや、「修行に行ってこい。」と話はあれよという間に進み、父の友人の紹介で大阪の花菱乾物へ行くことが決まりました。住み込みのでっち奉公なんて予想だにしないことでありました。。しかし、ここでの3年間が、自分にとっての転機となったのでした。大阪の商いの哲学と誇りを肌で感じなからいろんなことを教わる貴重な毎日。お世話になった人も数知れず。大阪で実家の乾物屋を継ぐ決心をして、帰郷しました。そして現在に至っております。
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